点滴
2月17日に続く
それから目まぐるしく動き出します、CT,MRI等次々と検査を受け、病院用ベットの上に仰向けに寝かされた自分の体が素早く走っていきます。天井しか見えません。
検査が終わって家族が呼ばれたらしく「あった、あった」と言います。意味がよく理解できないので先生に説明してくれるよう伝えました。後で医師が来て「やっぱりあったよ」と言われるだけで、その時はあまり意味がよく理解できなかったことを覚えています。
自分の部屋に落ち着いて、すぐ点滴が始まりました。後で解ったことだけど血栓溶解剤と栄養剤、血圧降下剤でした。この点滴がこのまま仰向けに寝たきり状態で24時間2週間以上続くことになります。まさに地獄の始まりでした。
今まで地獄という言葉は聞きますが自分には全く無縁なことだと思っていました。
それでも入院当日の晩はいたって元気で子供や孫達に明るく笑いながら接したことを覚えていますし、身体も異常はなく皆が帰るとき孫と左手で握手もしました。
次は次回に・・・